鉄筋コンクリートが強いのは「硬いが、たわみに弱い」というコンクリートの弱点を内部にある鉄筋で支えているからです。しかし、外気にさらされたコンクリートは、さほど絶対的な耐久性を備えているわけではありません。とくに日本のように、熱帯のような真夏と気温が氷点下にもなる真冬が半年ごとにやってくる気候下では、コンクリートは伸縮を繰り返して急速に劣化します。欧米ではマンションは100年もつのが常識ですが、日本ではせいぜい40年が限度と言われます。それには日本の周年の気温変化が大きな原因と考えられます。しかし最も大きな原因は、日本のマンションが内断熱だということです。内断熱のマンションは、構造材であるコンクリートの外側にあるのは外壁(外装材)だけです。したがって真夏の直射日光や都市で生じる熱は、ほとんど直接的にコンクリートに入り込みます。真冬には、コンクリートの温度は冷たい外気温と同じ温度になります。この温度差が構造材の伸び縮みを引き起こし、劣化をもたらすのです。