コテコテの関西弁。歯に衣着せぬ率直な発言の数々、思い立ったらすぐに行動に移すフットワークの軽さ。ファッション業界において、これほど強烈なキャラクターはそういないのではないだろうか。オンリーの中西浩一氏その人だ。一般には、価格を2つに絞り込んだツープライスストア業態「ザ・スーパースーツストア」の展開で知られるオンリーだが、中西氏は、つねにその斬新な試みでファッション業界に革新をもたらしてきた。もともとはオーダーメイドのテーラーだった中西氏は、スーツの本場・イタリアの技術者やファクトリーとのつながりをベースに、76年にオンリーを設立。イタリアに企画オフィスを設け、オリジナルブランドを立ち上げた後、87年にはSPAの先駆けともいえる「ベスト」で、日本で企画しイタリアで生産する独自のラインを構築した。その発展形が、96年にできた「インヘイルエクスヘイル」だ。メンズとレディスのビジネスウェアを扱うブランドで、イタリアの素材をイタリアのファクトリーで生産し、製造と小売を直結させたシステムのもと実現した価格は、レギュラーラインが4万6000円、トレンドラインが5万8000円。