PETボトルや発泡ポリスチレンのように、見た目でそれとわかるものを除き、プラスチックの分別は難しい。となれば、マテリアル・リサイクルは不可能に近い。そこで、別の形のリサイクルを行うことになる。容器包装リサイクル法が完全実施され、「その他プラスチック」と呼ばれる製品もリサイクルの対象になった。とはいえ、現実的な対応は高度エネルギー回収だろう。通常、家庭から出るプラスチックは、五%くらいの塩素系プラスチックを合むから、燃料として使うのにも向かない。また、高炉用の述元剤にも普通は使わない。東京都では二三区が独自のリサイクル方針を決め、「その他プラスチック」の収集とリサイクルを豊島区だけがしている。ただしフィルム類は収集せず、硬い容器類のみ(シャンプー、リンス、ソース、ドレッシング、化粧品、洗剤、食用油)が対象だ。容器類は大半がポリエチレンかPET製である上、どの商品の容器かどんな素材でできているかを専門作業者がつかんでいるため、分別もできる。だからマテリアル・リサイクルもうまくいくのだろう。