同じ入れ歯を長く使いつづけている人の共通点

2010-11-30

患者さんのなかには二、三年で入れ歯が合わなくなる人もいれば、一〇年も二〇年も同じ入れ歯を不都合なく使っている方もいます。同じ入れ歯を長く使いつづけている人には、次のような共通点があります。第一に、本人が健康であること。口の中も体の一部である以上、全身の健康状態が入れ歯にも大きく作用します。ことに全身疾患、つまり糖尿病や肝臓病などがあると、口の中の粘膜はむくんだり肥厚したり、あるいは逆にやせてきたりして、たちまち入れ歯が合わなくなります。次に、定期検診を欠かさないこと。半年に一度ずつ定期的に歯科医師に口の中の状態を点検してもらうと、むし歯も未然に防ぐことができますし、また口の中の状態に何らかの変化が起こり、入れ歯が合わなくなりそうだということも、いち早くつかみ、対策を立てることができます。むし歯ができていたら小さいうちに治療できますし、入れ歯を支えている歯ぐきの粘膜がやせてきたら入れ歯に裏打ち(リペース治療)して調整することができます。二、三年で入れ歯が合わなくなる人は、定期検診には一度もあらわれず、入れ歯の縁が食い込んで痛みが出たり、入れ歯がこわれてしまってどうしようもなくなってから駆け込んでくる人がほとんどです。そして、もう一つ大切なのが、入れ歯の手入れ法です。入れ歯も自分の歯と同じようにちゃんとケアするのが長持ちさせる秘訣なのです。