副作用で髪の毛の抜けるクスリといえば、やはり抗がん剤であろう。以前、白血病(これは早い話が血液のがんである)で入院している友人を見舞ったところ、完璧にツルッパゲであったため、たいそうびっくりしたことがある。俳優の渡辺謙も自らの白血病を公表した記者会見の席上では、毛の抜けた頭を帽子で隠していて、ファンにショックを与えた。白血病で亡くなったかの夏目雅子も、頭の毛が抜けていたのだろうか?そういえば彼女のテレビでの当たり役のひとつに、『西遊記』の三蔵法師役があったけれど。さて、抗がん剤は“副作用のスーパーマーケット”といわれるほど、多種多様な副作用があることで知られている。試みに、よく使われるある抗がん剤の副作用をあげてみると、心筋障害(総投与量が体表面積の五〇〇mg/mを超えると重篤な心筋障害を起こすことが多い)、ショック、汎血球減少、貧血、白血球減少、血小板減少、肝障害、蛋白尿等、食欲不振、悪心・嘔吐、口内炎、下痢、膀胱内注入療法で頻尿・膀胱炎・萎縮膀胱、発熱、鼻血、そして重篤な脱毛とある。なんだか読んでいるだけで背中がザワついてくるが、まあ、かようにきついクスリであるわけだ。
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